「レクチンとの特異的相互作用を利用し、糖鎖構造の違いに基づいてリポソームを選択的に分離」

SPMにレクチンなどのアフィニティ分子を固定化したカラムで、リポソームを選択的に分離します.
試料中のリポソームはカラムに導入され、表面に存在する糖鎖構造に応じて、固定化されたレクチンと特異的に相互作用します.この相互作用により、特定の糖鎖を有するリポソームのみがカラム内に保持され、それ以外はフロースルーとして溶出します.その後、ハプテン糖などの競合分子を含む溶離液を用いることで、結合していたリポソームを選択的に回収することが可能です.

「リン脂質認識によるエクソソームの迅速・高選択的分離」

酸化チタン(TiO₂)を修飾したSPMを用いたカラムでは、エクソソームを効率的に分離・濃縮することができます.TiO₂表面はリン酸基に対する高い親和性を持つため、エクソソーム表面のリン脂質と特異的に相互作用し、選択的に保持します.その後、リン酸含有溶液を用いてエクソソームを穏やかに溶出することで、高い回収率を維持したまま分離が行えます.本手法は、従来の超遠心法などに比べて、簡便かつ短時間でエクソソームを回収することが可能です.

「糖鎖認識によるエクソソームの選択的分離」

レクチン(ConAやSSA)を固定化したSPMカラムでは、エクソソーム選択的に分離することができます.固定化したレクチンは、エクソソーム表面の糖鎖構造を特異的に認識し、目的のエクソソームを選択的に捕捉します.その後、ハプテン糖を含む溶液を用いて穏やかに溶出することで、構造や機能を維持したまま回収することができます.本手法により、糖鎖特異性に基づいたエクソソームの分画が可能となり、従来法では困難であったサブタイプの分離や詳細な機能解析への応用が期待されます.

「ウイルス粒子(SARS-CoV-2関連粒子を含む)の迅速な分離と回収」

SPM表面に導入した機能性分子(抗体や受容体など)により、標的ウイルスを選択的に捕捉し、その後穏やかな条件で溶出することで、粒子の構造や活性を維持したまま回収することができいます.本手法は、従来の遠心分離や膜ろ過と比較して迅速かつ簡便であり、ウイルスの分離・検出・解析への応用が期待されます.

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